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自動車保険の基礎知識

子供が購入した車はセカンドカー割引の対象になる?

セカンドカー割引を利用することで等級は「7」からスタートになり、新規契約と比較すると保険料が割安になります。

自動車保険を契約する際、新規で加入の場合は等級は6等級からスタートします。その場合、保険料の割引はありませんが、他に契約している車がある場合、セカンドカー割引を利用することで等級は「7」からスタートになり、新規契約と比較すると保険料が割安になります。子供が新しく車を購入し、2台目の自動車保険を契約する時にはぜひセカンドカー割引を活用しましょう。

セカンドカー割引の対象は?

保険会社によって異なりますが、セカンドカー割引を受けるためには、前提として以下条件をクリアしていることが加入の条件です。

  • 新たに購入もしくは譲受された自動車である
  • 1台目、2台目の所有者がいずれも個人である
  • 1台目の車両(自家用8車種)が11等級以上である
  • 2台目の車両(自家用8車種)の「主に運転する方」「車両所有者」の名義が1台目と同じ、もしくは同居親族である

1台目の等級が10等級以下の場合や、2台目を法人契約にしたいといった場合はセカンドカー割引を受けられないので注意しましょう。

割引を受けるためには必ず申し出ましょう

セカンドカー割引は、保険に加入したら、自動的に付加される割引制度ではありません。保険契約を決める際に、事前に「2台目の契約をしたいので、セカンドカー割引をお願いします」といったように、保険会社や代理店へ申し出るようにしましょう。契約の開始日以降に割引適用をお願いしても、すでに契約がスタートしているため、割引を受けることができません。

セカンドカー割引が適用されない場合は他の特約や制度の利用を検討しましょう

セカンドカー割引が適用されない場合は、他の特約や制度の利用を検討しましょう
1台目の所有者の等級が10等級以下 の場合、セカンドカー割引を受けることはできませんが、子供の年齢を含めた特約の「運転者年齢条件」など、他の特約や割引を検討することもおすすめします。また、ご自身では車を運転しなくなった場合、その時点での等級が7等級以上あれば、等級を子供に引き継いで、子供の自動車保険料を新規契約よりもおさえることができます。こうした制度を活用するようにしましょう。

ファイナンシャルプランナーによるコメント

子供が新しく車を購入して、自動車保険の契約をしようとする場合、自動車保険は新規契約だと6等級から始まり割引がありません。ですが、親の保険と紐づけてセカンドカー割引を使えば、7等級から始められて、保険料を抑えられます。セカンドカー割引を適用してもらうには、1台目が11等級以上であることや所有者・運転者が同居親族であることが条件になります。対象外の場合でも、年齢条件特約やノンフリート等級の引継ぎを活用すれば、保険料を軽減できるケースもあります。2台目の車を購入する場合は、何らかの割引制度を利用できないか、調べてみてください。

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監修者 畠中 雅子
(はたなか まさこ)
Webサイト ファイナンシャルプランナー 畠中雅子のミニチュアワールド見学ブログ+観光列車乗車ブログ
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プロフィール ファイナンシャルプランナー(CFP®)。大学時代にフリーライター活動をはじめ、1992年にファイナンシャルプランナーになる。FP資格取得後は、数多くのメディアへの寄稿や監修業務。セミナー、相談業務などを行う。メディアへの掲載、登場回数は1万回を超えている。著書は「70歳からの人生を豊かにするお金の新常識」(高橋書店)ほか、70冊を超える。大学院在学中にソルベンシーマージンに関する論文を執筆したことから、保険分野の仕事も数多く手がけている。

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