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自動車保険の基礎知識

引っ越しで必要な自動車の手続き|住所変更から保険の等級まで総まとめ

引っ越しの荷造りをしているイメージ

1.引っ越し時に必要な自動車関連の手続きとは?

引っ越しが決まると、電気やガスなど、ライフラインの住所変更手続きに気を取られがちですが、意外と忘れやすいのが自動車関連の手続きです。
自動車に関する手続きは、運転免許証、車検証、自動車税、自動車保険など複数に分かれており、住所が変わればそれぞれの書類の住所も変更する必要があります。
特に、自動車保険は契約者の住所や使用環境(運転する家族の状況や雪国のように事故リスクが高い地域など)がリスク評価に影響するため、引っ越ししたら早めに変更手続きが必須となります。
自動車関連の主な手続きは次のとおりです。

  • a.運転免許証の住所変更
  • b.車検証(登録番号)の住所変更
  • c.自動車税の納付先変更(自治体が変わる場合)
  • d.自動車保険の住所変更・必要に応じて車両入替

このうち、本記事ではとくに聞かれることが多い
「自動車保険の手続き」と「等級の扱い」を中心に解説します。

2.自動車保険の住所変更は必須。ただし等級は変わらない

引っ越し先が決まったら、まず行うべきは自動車保険の「住所変更」です。結論から言えば、住所変更をするだけで、自動車保険の等級が変わることはありません。

等級(ノンフリート等級)とは「過去の加入歴や事故歴に応じて、保険料を割引または割増する仕組み」であり、引っ越しという生活状況の変化そのものが直接影響することはありません。
ただし、住所や使用環境が変わることで、保険料が変動する場合があります。

たとえば

  • a.車を保管する地域の事故率
  • b.使用目的(通勤・業務・日常)の変化
  • c.運転する家族の人数や年齢の変化

などの条件で、リスク評価が変わるためです。

とはいえ、住所変更自体は数分で終わるケースが多く、マイページやスマホアプリで対応できる保険会社もあります。車を運転する家族の中に子どもが含まれている場合、子どもの年齢が上がることで、保険料が安くなるケースもあります。

3.引っ越しで車を買い替える場合:等級はそのまま引き継げる

引っ越しを機に車の買い替えを検討する方も多いでしょう。この場合、車両入替(しゃりょういれかえ)という手続きを行えば、現在の自動車保険の等級をそのまま新しい車に引き継ぐことができます。

車両入替時のポイント

  • 新しい車の情報(車検証)を保険会社へ伝える
  • 現在の等級、事故なし、事故有係数適用期間はそのまま継続
  • 手続きはオンライン・電話・代理店で可能

ただし、車両保険を付けている場合、新車や車両価格の高い車に乗り換えると、車両価値が高くなることで保険料が上がる可能性はあります。
これは等級とは別の保険料計算によるものです。

4.引っ越しを機に保険会社を乗り換える場合の注意点

引っ越しをきっかけに自動車保険の見直しをしたいという方も少なくありません。保険会社を変更する場合でも、現在の等級はそのまま引き継ぐことができます。ただし、乗り換え時には次の点に注意してください。

等級は「告知事項」なので正確に伝える必要がある

保険会社を変更するときは、現在の等級、事故無し・事故有係数適用期間などを正しく申告することが求められます。
誤った等級で契約すると、

  • a.事故時に保険金が支払われない
  • b.契約解除につながるなどのトラブルになることがあります。

手続きに必要な主な書類

  • a.現在の保険証券
  • b.車検証
  • c.運転免許証

※現在の走行距離数が必要なケースもあります。

乗り換え手続きは、WEB契約が可能な保険会社も増えていますが、内容が不安な場合はコールセンターや代理店で相談すると安心です。

5.引っ越しで等級が引き継げないケースと注意点

引っ越しに伴う手続きの中で、意外と見落とされがちなのが「等級が引き継げないケース」です。特に次の3つは注意しましょう。

①契約の空白期間が7日以上あく場合

保険をいったん解約して、次の契約開始が7日以上あくと、原則として等級はリセットされてしまいます。ただし、中断証明書を使えば、10年間など一定期間(保険会社ごとに異なる)等級を保存できる場合があります。これは転勤などで、一定期間運転を中断する際などに活用されていますが、引っ越しの忙しさで手続きが後回しにならないよう注意が必要です。

②別居の親族から車を譲り受ける場合

引っ越しで家族構成が変わることも多いものですが、別居の親族や友人から車を譲り受けても、その車についていた等級を引き継ぐことはできません。等級が引き継げるのは配偶者や同居の家族に限られるのが一般的です。

③増車する場合

引っ越し後に車を2台に増やす場合、1台目の等級を2台目に適用することはできません。ただし、一定の条件で適用されるセカンドカー割引を利用すれば、2台目の初期等級が優遇される場合があります。

6.引っ越し時にやっておきたい自動車手続きチェックリスト

最後に、引っ越し前後に行うべき主な手続きをまとめます。

引っ越し前

  • a.自動車保険の住所変更の方法を確認
  • b.車を買い替える場合は納車日と保険開始日の調整
  • c.保険会社を乗り換える場合は現在の等級と事故歴を確認

引っ越し後(1週間以内)

  • a.運転免許証の住所変更
  • b.車検証の住所変更
  • c.自動車税の情報変更(自治体が変わる場合)
  • d.自動車保険の住所変更を実施

ファイナンシャルプランナーによるコメント

引っ越しをする際はさまざまな手続きが重なり、自動車まわりの情報更新が後回しになりがちです。
しかし、引っ越し先でもすぐに車を運転する場合には、住所変更などの手続きは速やかに行わなければなりません。また引っ越しに際して車両の入替えをしたり、保険会社を変更する場合も、補償の空白期間を作らないように気を付ける必要があります。自動車保険の手続きは速やかに行うことで等級を守れますし、結果的に保険料の無駄を防ぐことができます。
特に、

  • 保険の空白期間
  • 名義変更の条件

別居家族や親族からの車の譲渡などは、早めに自分の車の等級での契約に変えるように注意しましょう。
手続きの内容は保険会社ごとに異なる部分もあるため、不安な点があれば早めに保険会社・代理店へ相談するのがおすすめです。
これは「等級」に修正しても良いものでしょうか。「係数」は保険料計算に用いるものだとは思いますが、言葉の説明がないまま、出てくると疑問に感じる気がします。修正するかは迷いましたので、このままにしておきますが、ご判断ください。下にも同じ言葉があります。

畠中 雅子の写真
監修者 畠中 雅子
(はたなか まさこ)
Webサイト ファイナンシャルプランナー 畠中雅子のミニチュアワールド見学ブログ+観光列車乗車ブログ
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プロフィール ファイナンシャルプランナー(CFP®)。大学時代にフリーライター活動をはじめ、1992年にファイナンシャルプランナーになる。FP資格取得後は、数多くのメディアへの寄稿や監修業務。セミナー、相談業務などを行う。メディアへの掲載、登場回数は1万回を超えている。著書は「70歳からの人生を豊かにするお金の新常識」(高橋書店)ほか、70冊を超える。大学院在学中にソルベンシーマージンに関する論文を執筆したことから、保険分野の仕事も数多く手がけている。

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