自動車保険の基礎知識
自動車保険の中でペーパードライバー用の保険がある!?
たまにしか運転しないペーパードライバーのために
免許を取得したのはいいけれど、車に乗るのは月に1回程度だったり、中には年に数回程度という方もいらっしゃるのではないでしょうか。運転頻度が低くても、運転する際は自動車保険への加入は必須です。そんなペーパードライバーのための保険が、短期契約のドライバー保険です。この保険の特徴は、たまにしか車に乗らない、自分の車以外を運転する機会があるといったペーパードライバー向けの保険で、「友人の車を運転中に事故を起こしてしまった」「親戚の車を借りて運転していたら、電柱にぶつけてしまった」などといったケースでも補償されます。
契約手続きについて
短期契約のドライバー保険の契約をおこなう際は、ご自身の身分証明書の提示が必要となります。また、●●歳以上など年齢設定もする場合があり、また補償対象になる車は、自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車、二輪自動車、原動機付自転車、レンタカーなど範囲が決まっています。なお、記名被保険者、記名被保険者の配偶者、記名被保険者の同居の親族が所有している自動車、もしくは記名被保険者が役員になっている法人の社用車は補償の対象外となりますので注意が必要です。
対人、対物、人身傷害の補償がされる
契約するプランによっても異なりますが、対人賠償、対物賠償、人身傷害の3つの補償を受けられるのが基本です。また、●●歳以上は保険料がお得に、といった保険もあります。契約期間は12時間、24時間、1日単位など、いずれも短期間での利用になりますが、契約期間を終了したのちも運転することがないよう、気を付けて契約期間を選びましょう。
万が一の備えを忘れずに
ふだん車に乗らない生活をしていると、自動車保険について考えることは少ないと思いますが、長期休暇で田舎に帰る、友達と泊まりで旅行に行く、といった計画がある場合は、必ず自動車保険の加入状況を確認しておきましょう。実家の車の場合、自分も自動車保険の運転者の範囲に含まれている可能性があるからです。友人の車を運転する場合は、短期契約のドライバー保険に加入しないと、万が一事故を起こした場合には、友人に多大な迷惑をかけるだけではなく、補償費用が高額になるケースもあるので、気を付けてください。
ファイナンシャルプランナーによるコメント
車を運転せずに済む生活をしている方にとって、「この車はどのような自動車保険に入っているのだろうか」と想像する機会は少ないと思います。ですが、車を借りて運転している際、万が一の事故が起きてしまったとしたら、その後は自動車保険の役割は大きなものになります。最近では、短期契約ができるドライバー保険も増えていますので、友人などの車を運転する場合は、保険期間に過不足のないよう、運転の前に自動車保険の契約をしましょう。

| 監修者 | 畠中 雅子 (はたなか まさこ) |
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| Webサイト | ファイナンシャルプランナー 畠中雅子のミニチュアワールド見学ブログ+観光列車乗車ブログ |
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| プロフィール | ファイナンシャルプランナー(CFP®)。大学時代にフリーライター活動をはじめ、1992年にファイナンシャルプランナーになる。FP資格取得後は、数多くのメディアへの寄稿や監修業務。セミナー、相談業務などを行う。メディアへの掲載、登場回数は1万回を超えている。著書は「70歳からの人生を豊かにするお金の新常識」(高橋書店)ほか、70冊を超える。大学院在学中にソルベンシーマージンに関する論文を執筆したことから、保険分野の仕事も数多く手がけている。 |













