古いバイクだと修理費が一部しか出ない?対物超過修理費用補償特約を知ろう
対物賠償保険で全額補償されないケースとは?
「バイクを運転中にバイク同士の事故を起こしてしまいました。相手のバイクの修理費は私の保険から出ると思ったのですが、古いバイクなので時価額よりも修理費の方が高いので、全額は出ないそうで、話がもつれています。せっかく保険に入ったのに、現状回復ができないなんて納得できない感じです。」
対物賠償保険で補償される範囲は?
対物賠償保険は、バイクを運転中等の事故により、事故の相手のバイクをはじめ、ガードレールや電柱などの構築物、また住宅や商店などの建築物など他人の財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負担することにより被る損害について補償します。
さて、問題は損害額の考え方なのですが、時価を超える修理費については法律上の損害賠償責任が発生しません。従って損害額は現状復帰のための費用(修理費)と時価額(事故直前の時価)のうち、どちらか低い方とされます。今回の場合には、年式の古いバイクということがトラブルのもとになっているということになります。
ここで役に立つのが対物超過修理費用補償特約
このようなケースを補償するための特約が対物超過修理費用補償特約です。この特約をセットすると相手のバイクの修理費がその時価額を超過したときに、その差額について、50万円を限度に保険金が支払われます。相手側にも過失がある場合には、自己過失分のみであることは、対物賠償保険と同様です。
対物超過修理費用補償特約が付けられるのは三井ダイレクト損保とチューリッヒ
ドコモスマート保険ナビが取り扱っているバイク保険ですと対物超過修理費用補償特約(チューリッヒ保険の場合は「対物差額修理費用補償特約」)が付けられるのは三井ダイレクト損保とチューリッヒ保険になります。補償内容等は引受保険会社によって異なりますので、詳細は各社ホームページでご確認ください。