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保険の基礎知識

医療保険は、一時金型と日額型、どちらを選ぶべき?

机にノートと電卓を並べ悩んでいる人

加藤 ミカさん(仮名 33歳 会社員)のご相談

現在、病気やケガによる入院の際に、1日につき5,000円支払われる入院日額タイプの医療保険に加入しています。最近、「1日でも入院したら、まとまった一時金が出るタイプの医療保険があるよ」と友人から聞きました。勧められるままに加入した医療保険なので、このままで良いのか迷っているのですが、一時金タイプの医療保険に入り直した方がよいのでしょうか。

加藤 ミカさん(仮名)のプロフィール

加藤さんの医療保険の契約内容
主契約 入院の保障→病気やケガによる入院1日につき1日目から5,000円(120日型)
手術の保障→所定の手術につき5万/10万/20万
特約 先進医療の保障
髙柳万里先生写真

髙柳 万里
(たかやなぎ まり)先生

ファイナンシャル・プランナーからの
アドバイスのポイント!

  • 入院期間は短期化傾向にあり、短期入院への備えも重要
  • 「一時金型」と「日額型」は、それぞれ異なる役割があり、組み合わせの検討が有効
  • 支払条件(複数回入院の取扱や回数制限など)と、契約内容を確認することが大切
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短期入院と長期入院のリスクに備えるなら、両方を組み合わせて備えておくのがおすすめです。

加藤さん、この度はご相談ありがとうございます。
医療保険の選び方は、それぞれの生活スタイルや考え方によって最適な形が異なります。今回は「入院日額型」と「一時金型」の違いや活用の仕方について、ご一緒に整理していきましょう。

入院の「短期化」が進んでいる背景

医療保険を考えるうえで、まず押さえておきたいのが「入院期間の傾向」です。
厚生労働省の『令和5年 患者調査』によれば、病院全体の平均在院日数は28.4日ですが、一般病床(主に急性期医療を担う)では16.2日と、より短期になっています。さらに注目すべきは、入院の大多数が「30日未満」で終わっている点です。また、厚労省の調査『令和4年 医療給付実態調査』によると、医療保険が支払われた入院件数のうち、約7割が「10日未満の入院」であり、中でも「1〜4日」の入院も非常に多くなっています。
これらのことは、以下のような背景によるものと考えられます。

  • 医療技術の進歩により治療期間が短縮されている
  • 在宅医療・通院治療への移行が進んでいる
  • 早期退院を促す医療政策の影響(入院基本料の減算や包括払い方式など)

こうした現状から、従来はスタンダードであった「長期入院に備える」医療保険だけではカバーしきれない場面も増えているのが実情です。

2つのタイプを比較してみましょう

〈日額型と一時金型の比較〉※イメージ
特徴 日額型(5,000円/日) 一時金型(例:5〜10万円)
給付条件 入院日数に応じて支給 1日以上の入院で定額支給
メリット 長期入院で有利 短期・日帰りに強い
注意点 短期では給付が少額 回数・条件制限に注意
向く人 長期治療の備えを重視したい人 急な短期入院に備えたい人

例えば、「3日間の入院のみ」のケースでは、日額5,000円型の契約では入院給付金は15,000円程度にとどまりますが、一時金型で10万円の給付金がある契約であれば、まとまった備えが可能となります。増加傾向にある短期入院への対応力は、今後の医療保険選びのポイントのひとつとなっています。

一時金の保障は『主契約』と『特約』の2つの種類があります

一時金の保障が『主契約』になっている医療保険もあれば、医療保険に特約(オプション)として付加するものもあります。加藤さんの場合は、現在ご加入の医療保険において、一時金の保障は付加されていないようですが、一時金の特約を中途付加できる契約かどうか、一度ご確認されると良いでしょう。

見直しの際の注意点

医療保険を新たに検討する際や、既契約に特約を追加する場合には、次の2つの点に注意が必要です。

1,健康状態の「告知」が必要

医療保険は、原則として申込や特約付加の際に、健康状態を申告(=告知)することが必要です。告知内容によっては、希望する保障内容に加入できないケースや、一定期間保障対象外となる特別条件付き等での契約となることがあります。 たとえば、持病や所定の通院歴があると、申込や特約の付加が断られるケースもあるため、注意が必要です。

2,保険料のコストを確認

特約を付加すれば保障は手厚くなりますが、その分、保険料も上がります。特に「一時金型」の保障は給付金額により保険料の負担も増えるため、「保障は手厚いが、その分のコストに見合う内容かどうか」を、家計のバランスを考慮しながら検討することが大切です。保障を手厚くすることは安心につながりますが、健康状態によっては選択肢が限られる可能性もありますし、毎月の保険料負担が無理のない範囲かどうかを見極める必要もあります。

見直しの際には、現在の保障内容をよく確認した上で、特約中途付加が可能か、または新たに入り直す場合の保障内容と保険料について等、保険会社や担当者に事前に確認しておくことをおすすめします。

入院を繰り返した場合の取り扱いについて

入院の保障とはいえ、どのような入院でも請求対象となるわけではありません。
一般的に、同一の原因による病気等で再入院した場合、以下のようなルールが多く見られます。

  • 退院後180日以内に同一の原因による病気で入院
    →「1回の入院」とみなされ、2回目の入院については請求対象外となる場合があります
  • 180日を超えて再入院した場合
    →「新たな入院」とみなされ、給付対象となる場合があります。

複数回の入院を「1回の入院」とみなす対象期間は各保険商品により異なり、「60日」「80日」などのケースもあります。また、最近では同一の原因であるか否かに関わらず、所定の期間内の複数回の入院を『1回の入院』とみなすタイプの医療保険もありますので、事前に契約内容を十分確認しておきましょう。

ご自身のライフスタイルにあった保障を準備しましょう

加藤さんには、以下のような流れで確認して頂けると良いのではと思います。

  • 現在の保険の保障内容を確認(1回の入院の定義等)
  • 中途での特約付加が可能かどうか、保険会社に確認
  • 一時金タイプに新たに加入した場合の保障内容と保険料を比較
  • 短期・長期どちらの入院にも対応できるよう、組み合わせを検討
  • ライフステージが変化するごとに、定期的な見直しを行う

現代の医療環境では、短期入院に備える一時金型と、長期に備える日額型とがそれぞれ異なる役割を果たします。必ずしも「どちらが正しい」というものではなく、それぞれの特性を理解した上で、ライフスタイルに合う形で組み合わせることが、より安心な医療保障につながります。
医療保険は病気やケガの際の備えですが、今後の医療環境の変化によって、適切な保障のあり方は変わります。どちらの保障を選ぶべきか悩んだときは、保険の基本に立ち返り、ご自身の暮らしとリスクに向き合ってみてはいかがでしょうか。

(※2025年7月時点の情報です)

出典:厚生労働省 令和5年(2023年)患者調査の概況
出典:e-Stat 政府統計の総合窓口 令和4年度 医療給付実態調査 報告書

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執筆者:髙柳 万里(たかやなぎ まり)AFP


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