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保険の基礎知識

がん保険とは?医療保険との違いを知りたいです。

メモを書いている女性

原田 美加さん(仮名 35歳 会社員)のご相談

がん保険とはどのような保険ですか?医療保険との違いを教えてください。

原田 美加さん(仮名)のプロフィール

家族構成
本人(35歳 会社員)年収:約500万円
夫(37歳 会社員)
子ども2人(7歳、5歳)
鈴木暁子先生写真

鈴木 暁子
(すずき あきこ)先生

ファイナンシャル・プランナーからの
アドバイスのポイント!

  • 国内における治療の基本的なしくみを理解しましょう。
  • 近年のがん治療の傾向を知っておきましょう。
  • がん保険と医療保険の違いは、がんについて望む治療と経済的負担の考え方がポイントです。
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がん保険は保障対象をがんに特化し、一般の医療保険では適用されない手術・治療法やがん罹患者のニーズに合わせた保障を充実

1.基本的な治療の種類と自己負担を理解しておきましょう。

原田さん、こんにちは。ご相談をありがとうございます。医療の保険に関しては、多くの方が関心を持たれています。特に「がん」に対しては、命にかかわる不安だけでなく、治療費の心配も大きいものです。まずは、国内における治療の種類と医療費の自己負担額の違いについて、確認しておきましょう。

医療費の自己負担額は、治療の種類によって大きく異なります。国内の医療制度では、公的医療保険によりカバーされる「標準治療」と、保険適用外の「先進医療」「自由診療」があります。

(1)標準治療の自己負担額

標準治療は公的医療保険の対象となり、一般的な病気やケガにおける診療、手術、入院などが含まれます。健康保険が適用されるので、医療費の自己負担は原則としてかかった医療費の3割です。また、高額療養費制度が適用されることで、月額の自己負額担上限が設定されています(例:年収370万円〜770万円の場合、約9万円)。

(2)先進医療の自己負担額

先進医療とは、厚生労働省が定めた、高度な医療技術を用いた治療法です。先進医療と同時に行われた診察、検査、投薬、入院等にかかる費用は公的医療保険が利用でき、原則3割負担ですが、先進医療の部分は全額自己負担となります。

(3)自由診療の自己負担額

自由診療も公的医療保険制度の適用外となる治療です。海外の最新治療や免疫療法などがありますが、先進医療と違い、治療費は診察、検査、投薬、入院等にかかる費用も含めて全額自己負担となります。

2.がんの主な治療法と傾向を理解しておきましょう。

がんの治療に関しては、3つの特徴があります。

(1)治療方法の選択肢が増えた

がんの治療は、従来から三大治療といわれる

  • 外科療法:がんの摘出手術
  • 放射線療法:放射線を照射してがん細胞を破壊する
  • 化学療法:抗がん剤を投与し、がん細胞の増殖を抑止・破壊する

のほか、近年では第四の治療法と位置づけられている

  • 免疫療法:患者さん自身の免疫力を利用してがん細胞と闘う

さらに新たな治療法として、第五の治療法と呼ばれることもある

  • 光免疫療法:がん細胞と結合する薬剤を投与し、レーザー照射をすることで、がん細胞を攻撃する

などがあります。

最近では、「ダビンチ」と呼ばれる手術支援ロボットによる手術、重粒子線や陽子線による放射線療法、免疫療法など、比較的患者さんへの身体的負担が軽減され、QOLを維持しやすい治療法が開発されたり、抗がん剤の研究も進んでいます。

しかし、これらはまだ先進医療や自由診療であるものも多く、重粒子線治療や陽子線治療などは約300〜400万円、ダビンチ手術も約300万円程度かかります。また、国内未承認のワクチンや、免疫療法は自由診療の代表例ですが、費用は数百万円~一千万円単位に及ぶこともあるなど、費用は高額です。

(2)入院治療の短期化、通院治療の増加傾向

近年、腹腔鏡手術の普及で身体的負担が軽減され入院が短期間で済むケースや、放射線治療や抗がん剤治療の技術の発達により、通院で治療できるケースも増えています。

(3)長期療養や再発の可能性

放射線治療や抗がん剤治療は定期的・長期にわたり通院する必要があります。さらに不運にも、再発や複数回罹患の可能性があることも考慮する必要があります。

3.まず医療保険の特徴を確認しましょう。

一般の医療保険は、がんを含む病気やケガ全般にかかる費用をカバーします。
入院や通院費用を広く保障するために、主に3つの給付からなります。

(1)入院給付

入院日数に応じて日額を給付します。1回の入院に対し、30日型、60日型、120日型など、支払限度日数に上限が決まっているものが多く、通算日数でも上限のあるものが一般的です。なお、特約で日帰り入院をカバーするものもあります。また、原因が同じまたは重要な関係がある場合の2回以上の入院の場合、退院から再入院までの期間やケースによっては1回の入院とみなされ、それぞれの入院日数が合算されることもあります。

(2)手術給付

手術を行った場合に給付されます。

(3)通院給付

入院を伴う通院について、日数に応じて支払われます。

医療保険のみだと、前段で述べたがん治療の特徴(負担)をカバーすることはできません。この場合、特約の付加という方法も考えられます。主な特約は、以下の3つです。

(1)がん特約

診断一時金を受け取れます(ただしがん保険よりは少なめなものが多い)。また、入院日額が上乗せされるものや、商品によっては、放射線治療、抗がん剤治療を行った場合に給付金が出るものもあります。

(2)先進医療特約

先進医療を受けた場合の費用をカバーできます。

(3)三大疾病特約

がん、心疾患、脳血管疾患の三大疾病と診断された場合に一時金を受け取れます。

ただし、がん保険の保障と比べると一部を上乗せ保障するにとどまり、限界があると言わざるを得ません。

4.がん保険の特徴を確認し、医療保険との違いを理解した上で、必要性や選択を検討しましょう。

がん保険はがんに特化した保険なので、保障の対象はがんのみです。しかし、がん治療の進化に伴い、変化してきた罹患者のニーズにマッチした保障を提供する手厚いものとなっています。

主な特徴として、

(1)入院給付よりも診断一時金重視

治療法の多様化により入院を伴わないケースもあり、がんと診断されたら、使い道が自由の診断一時金を受け取れるタイプが主流となっています。自由に治療を選ぶこともできますし、(医療用ウィッグや乳房再建手術など)QOLの向上にも充てられます。
なお、入院給付は、一般の医療保険では日数制限がありますが、がん保険では無制限のタイプが多いです。

(2)通院治療への対応強化

通院治療の保障が手厚くなっています。通院日数に応じて給付される通院給付金のほか、入院の有無にかかわらず、放射線、抗がん剤、ホルモン剤など所定の治療を行った場合に給付されるタイプもあります。

(3)高額医療への対応強化

公的医療保険の対象とならない先進医療の費用をカバーします。自由診療の費用までカバーするものもあります。

(4)転移、再発などへの対応強化

所定の条件を満たせば、複数回診断一時金を受け取れるものもあります。

(5)就業不能時の収入サポート

がん治療により、長期にわたる就業不能時の収入保障をしてくれるものもあります。治療にかかる出費だけでなく、収入減もがん治療においては深刻な問題です。本人や家族の安心につながる保障といえます。

がん保険と医療保険(+特約)の選択については、自分がどのような治療を望むのか、家族の負担をどのように考えるかがポイントになります。その観点から、がんに罹患した場合、経済的な心配なく納得のいく治療を行いたい方や、家系的にがんのリスクの高い方は、がん保険の加入を検討する価値があるでしょう。

※公的医療保険適用の場合の自己負担割合は、年齢、収入によって異なります。

※先進医療には、一部保険適用になっているものもあります。

※保険商品によって保障の範囲は異なります。

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鈴木暁子先生写真

執筆者:鈴木 暁子(すずき あきこ)CFP®

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