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保険の基礎知識

狭心症で服用治療中ですが、加入できる医療保険はどのようなものがありますか。

パソコンをしている男性

佐山 勇樹さん(仮名 46歳 会社員)のご相談

数年前から、狭心症の薬を処方されており服用中です。今のところは、手術の予定はありませんが、将来的にはカテーテル治療などのために入院する可能性があります。そこで、入院や手術の際のサポートになる保険を検討したいと考えておりますが、すでに狭心症と診断されている場合、加入できる医療保険はどのようなものがあるのでしょうか。また、加入の際に気を付けるべき点などありましたら、アドバイスを頂けると助かります。

佐山 勇樹さん(仮名)のプロフィール

家族構成
佐山 勇樹さん(本人 46歳 会社員)
加入している保険:傷害保険・個人年金
髙柳万里先生写真

髙柳 万里
(たかやなぎ まり)先生

ファイナンシャル・プランナーからの
アドバイスのポイント!

  • 引受基準緩和型医療保険には、各社所定の告知項目があります
  • 既往症等、治療の状況について正確に告知する事が必要です
  • 保険会社により診査基準が異なるため、複数の保険会社に相談しましょう
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持病がある方も加入しやすいよう、告知項目を限定し、引受基準を緩和した医療保険があります。

佐山さん、この度はご相談ありがとうございます。近年、食生活の欧米化や運動不足などにより、動脈硬化になる年齢が以前より下がっており、30代から40代で狭心症になる方も少なくないようです。今後もお薬を服用する必要があるとの事ですので、持病のある方でも加入できる可能性のある医療保険についてご説明します。

持病のある方が加入できる可能性のある医療保険

心疾患である狭心症と診断され、現在もお薬を服用されている場合、一般的な医療保険への加入は診査が厳しくなる傾向があります。しかし、『引受基準緩和型医療保険』や『団体医療保険』、『がん保険』であれば、加入できる可能性があります。

引受基準緩和型医療保険とは

引受基準緩和型医療保険とは、通常の医療保険よりも加入の際の告知項目が少なく、健康状態に不安がある方でも加入しやすいように設計された医療保険です。通常の医療保険よりも保険料が割高になる傾向があります。

通常の医療保険との違い

通常の医療保険では、過去の病歴や現在の健康状態について、より詳細な告知が求められます。そのため、過去に大きな病気を経験された方や、現在持病をお持ちの方などは、加入が難しかったり、特定の病気や部位が保障の対象外となることがあります。

一方、引受基準緩和型医療保険では、告知項目を限定することで、例えば以下のような方でも加入できる可能性があります。

  • 定期的な通院があるが、当面は入院や手術の予定がない方
  • 過去に病気をしたが、現在は治療を終えている方
  • 高血圧や糖尿病などの持病があるが、一定の条件を満たしている方
  • 過去に通常の医療保険への加入を断られた経験がある方

おもな告知項目

引受基準緩和型医療保険で告知が必要となるおもな項目は、保険会社や商品によって異なりますが、一般的には以下のものが挙げられます。

  • 過去3か月以内に入院・手術・検査等を勧められたことがあるか
  • 過去数年以内の入院または手術の有無
  • 過去数年以内の特定の病気(がん、心疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病等)での入院・手術の有無

なお、上記の告知項目に該当する場合でも、内容によっては加入できる可能性があります。

おもな保障内容

ご参考までに、引受基準緩和型医療保険のおもな保障内容をまとめてみました。

〈入院給付金〉
病気やケガで入院した場合に、入院日数に応じて給付金が支払われます。

  • 日額:1日あたりの給付金額は、契約時に設定します(例:5,000円、10,000円など)。
  • 支払限度日数:1回の入院、または通算での支払限度日数が設定されている場合があります(例:1回の入院につき60日まで、通算1,000日までなど)。
  • 継続入院:再入院の場合、一定の期間(例:退院日の翌日から180日以内)に同じ原因や関連する病気で再入院した際は、1回の入院とみなされることがあります。

〈手術給付金〉
病気やケガで所定の手術を受けた場合に、給付金が支払われます。

  • 給付金額:入院給付金の日額に、手術の種類に応じて一定の倍率(例:10倍、20倍など)をかけた金額が支払われるのが一般的です。
  • 対象となる手術:保険会社や商品によって、支払対象となる手術の種類が定められています。約款などで確認が必要です。
  • 外来手術:近年では、入院を伴わない外来手術も保障の対象となる商品が増えています。

〈その他の保障〉
商品により、以下の保障が特約(オプション)として付加できる場合があります。

  • 通院給付金:病気やケガで通院した場合に、通院日数に応じて給付金が支払われます。入院後の通院や、特定の病気(がんなど)による通院が対象となることが多いです。
  • 先進医療給付:厚生労働大臣が定める先進医療を受けた場合に、技術料と同額程度の給付金が支払われます(支払限度額あり)。
  • 死亡保障:万が一、死亡した場合に、死亡保険金が支払われます(金額は限定的な場合が多いです)。

上記のほか、心疾患・脳血管疾患・がんの保障をオプションとして付加できる特約もありますが、既にこれらの病気に罹患された場合、特約所定の告知項目に該当するため、特約が付加できない場合があります。

【メリット】

  • 持病があっても、一般的な医療保険に比べて加入しやすい
  • 告知項目が少ないため、手続きが比較的容易

【デメリット】

  • 一般的な医療保険よりも保険料が割高になる傾向がある。
  • 保障内容が入院給付金や手術給付金に限定されるなど、一般的な医療保険よりも保障範囲が狭い場合がある。
  • 加入後、一定期間は給付金が減額されるなどの保障に条件が付いている場合がある。
  • 契約年齢が20歳以上等、一般の医療保険よりも加入時に各種条件が設定されている。

団体医療保険について

団体医療保険は、企業や団体が、その従業員や構成員のために加入する医療保険のことです。個人で加入する医療保険と比べて、一般的に保険料が割安になる、加入手続きが簡便であるといったメリットがあります。団体によっては一定の告知や診査がある場合もありますが、佐山さんのお勤め先に団体医療保険の取り扱いがあるか確認されてはいかがでしょうか。なお、原則として在職時のみの保障に限られるなど、各種条件がありますのでご注意ください。

【メリット】

  • 個人の健康状態に関わらず加入できる場合がある。
  • 保険料が割安な場合がある。

【デメリット】

  • 保障内容が画一的で、個人のニーズに合わない場合がある。
  • 退職すると保障がなくなる場合がある。

がん保険について

がんの保障に特化したがん保険の場合、狭心症などの心疾患を持つ方でも加入できる可能性があります。がん保険は、対象となるがんに対してのみ保障があり、ほかの病気に対する保障は対象外となりますが、将来的な病気のリスクは狭心症だけとは限りません。佐山さんが、『がんの治療だけでも備えておきたい』とお考えであれば、ご検討の余地はあると思います。

医療保険に加入するときのポイント

①複数の保険会社の商品を比較検討する:
同じ種類の保険でも、保険会社によって保険料、保障内容、告知項目、加入条件などが異なります。複数の商品を比較し、ご自身の状況やニーズに最も合ったものを選びましょう。

②告知は正確に行う
健康状態に関する告知は、事実に基づき正確に行うことが非常に重要です。告知内容に虚偽があった場合、保険金が支払われないなどの不利益が生じる可能性があります。したがって、狭心症の既往歴や現在の治療状況についても、詳細かつ正確に告知することが求められます。

③保障内容をしっかり確認する
入院給付金の日額、手術給付金の金額、給付金の支払い条件、先進医療の保障の有無、通院保障の有無など、ご自身が必要とする保障内容を十分に確認しましょう。

④保険料と保障内容のバランスを考える
保険料は家計に無理のない範囲で、かつ必要な保障が得られるように、バランスを考慮して選びましょう。

加入を検討する際の注意点

狭心症の症状や治療状況によっては、実際に加入できる保険の種類や条件が大きく異なります。安定した状態であるか、合併症や手術の有無、治療内容などによって診査結果が変わる可能性があります。告知項目に該当するためすぐには加入できないという場合でも、治療開始からの経過年数により引き受けられる場合もありますので、タイミングを見つつ、改めて検討されるのが良いのではと思います。

狭心症で薬を服用中という状況を踏まえると、まずは引受基準緩和型医療保険を中心に検討されるのが一般的です。最近では、持病のある多くの方からのニーズにお応えして各保険会社から様々なタイプの引受基準緩和型医療保険が登場しています。ご自身の健康状態、経済状況、そして将来の医療費に対する考え方を整理した上で、複数の保険会社に相談し、比較検討されることをお勧めします。

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髙柳万里先生写真

執筆者:髙柳 万里(たかやなぎ まり)AFP


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