海外旅行保険は必要なの?具体例&海外の医療費から必要性を解説します!|保険の比較見積もり ドコモスマート保険ナビ
海外旅行に行くなら海外旅行保険への加入は必須とは聞くものの、本当に必要なのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。「病気やケガ、盗難や紛失などのトラブルはめったに起こらないだろう」と思い、保険への加入を悩んでいる方もいるでしょう。
そこで、今回は海外旅行保険が本当に必要なのか、よくあるトラブルや海外の医療費から必要性について詳しくご紹介します!
保奈美
海外旅行に行こうかなと考えている。海外旅行保険は必須と聞いたものの、節約したいので、できれば海外旅行保険に入らないですむ方法はないか考えている。
保険先生
保険のことなら何でもお任せ!フィナンシャルプランナー1級を保有している保険のプロ。保険初心者の方に、わかりやすく丁寧に保険を説明するのが得意。
1.海外旅行保険の必要性とは…!?
先生よろしくお願いします!
今回は、海外旅行に行こうと思っているですが、海外旅行保険って必要かどうか教えてください!
もしかして保奈美さんは、海外旅行保険に入らないまま、旅行に行こうとしていますか?
もしそうであれば、やめたほうがいいと思いますよ…!
皆さんそうおっしゃるんですよね…。
それは、なんででしょう? 皆さんが海外旅行保険をすすめる理由が知りたいです!
わかりました。
それでは今回は海外旅行保険の必要性について解説しましょう!
海外旅行保険の必要性を知るために、まずは海外でトラブルが起きたときに困ることや、保険未加入による問題点について詳しくご紹介します。
海外旅行保険の必要性は高い!
結論からいうと、海外旅行保険の必要性はズバリ高いです!では、その理由について詳しくみていきましょう。
海外での医療費は高額になる

海外で医療機関を受診した場合、日本のように3割の自己負担ですむわけではなく、高額な医療費を負担する可能性があります。ちょっとしたケガや風邪などでも高額になる可能性があるため、海外旅行保険には加入しておくことをおすすめします。もし、大きな病気やケガをすれば、多額の医療費負担が発生する可能性もあります。
健康保険だけでは足りない

実は、海外で受けた治療であっても、帰国してから申請すれば日本の健康保険の基準に計算し直した医療費を払い戻してもらえるケースがあります。しかし、それだけでは医療費を十分にまかなうことができない場合もあります。なぜなら、日本と海外では医療費が異なり、国によっては非常に高額となるからです。先ほど、海外での治療費も払い戻してもらえると言いましたが、健康保険からの給付金額は、日本の病院で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算しています。日本の健康保険の対象にならない治療、たとえば日本でも自由診療になるものなどは、払い戻されません。そのため、「治療すれば、健康保険が使える」ということで安心してしまい海外旅行保険に加入せずに海外旅行をした結果、トラブルに遭って旅行が残念な思い出になってしまいかねません。
海外旅行保険に入っていないと、診療拒否の可能性もある

海外での治療は高額になる可能性もあり、海外旅行保険やクレジットカードなどのデポジットを使って、支払い能力を証明する必要があります。ただしクレジットカードについては、特に一般カードの場合は利用限度額が低く、デポジットとして受け取ってもらえるかはわかりません。つまり、海外旅行保険に入っていないと、支払い能力に不安を持たれてしまい、診療を拒否される可能性すらあるのです。
日本語が通じない

病気やケガ、携行品の盗難や紛失などのトラブルが起きたとき、日本語が通じないことで適切な対応をされない可能性も否めません。海外旅行保険には、地域ごとにサービスセンターが設置されており、日本語による各種サービスが用意されています。たとえばトラブルが起きた際に、日本語による医療機関の紹介や盗難手続きなどを受けられます。日本語の通じる医師がいる病院を案内してもらえるケースも多くなっています。日本語による万全のサポートを受けることができれば、円滑にトラブルに対処できるでしょう。
もし加入せずに、何らかのトラブルに遭ったらどうなるの…?
もし海外旅行保険に加入せずにトラブルに遭った場合、どのような問題が起こるのでしょうか。トラブルの種類ごとに詳しくみていきましょう。
トラブルが起きた際に日本語が通じず、意思疎通が図れない場合

事故や病気、ケガ、盗難、紛失などいずれのトラブルにおいても、いきなり現地の病院を受診したり、盗まれたものを自分で探そうとしても、日本語が通じないことで対処が遅れてしまう可能性があります。病院で医師に伝えたいことが伝わらなかったり、盗難や紛失による手続きに手間取ったりすることも考えられます。トラブルが起きたときに頼れる人が周りにいないと、どうすればいいのかわからなくなり、非常に不安に思われるのではないでしょうか。
財布などの貴重品を盗まれてしまった場合

財布などの貴重品が盗まれると、同時にクレジットカードやパスポートなどを失う可能性があります。この場合は、クレジットカードの停止手続きやパスポートの再発行手続きなどが必要です。また、現金やクレジットカードを盗難されると、公共交通機関の利用や宿泊などもできなくなります。盗難に遭った場合は、現地の警察署などに被害を届けなければなりませんが、海外旅行保険に加入していれば、届け出の方法などもアドバイスしてもらえます。
海外旅行にはさまざまなトラブルがつきものですが、海外旅行保険に加入しておくことで、海外でのアクシデントが起こった時に必要な費用を補償してもらえるだけでなく、アクシデント後の処理についてもアドバイスが受けられて安心です。
2.海外旅行中に遭うトラブルは? どんな事故があるの?
なるほど…!
たしかに現地でトラブルに巻き込まれたら、サポートなしで対応するのは大変ですね。
そうですね。言葉が通じないことも多いし、日本と違って医療費が高額になる可能性もあって、カードの限度額を超えてしまうこともありますよ。
カードの限度額を超えるような高額な医療費はすぐには払えないです!
でも、そもそもそんなに頻繁にトラブルに巻き込まれたりするんですか?
そうですね、事例などを見ていくとわかるかもしれませんね。
じゃあ次は、海外旅行でどんなトラブルに遭っているのか見ていきましょう。
トラブル具体例
治療、救援費用

海外旅行中には、慣れない気候や長距離移動による疲労などが原因で、体調を崩す場合があります。また、交通事故やレジャーでの転倒、人との接触事故などさまざまなトラブルによって、救護活動を受けたり、医療機関での治療が必要になる場合があります。そのような場合に高額な救援費用や治療費がかかることが少なくありません。海外でスキーやスノーボードを楽しんでいたところ、人とぶつかってお互いに大ケガを負う場合もあるでしょう。
お支払い例
疾病治療費用
シンガポールで病気になり現地の病院で約2週間入院後、日本の病院に移送。
保険金支払額:約510万円
携行品損害

旅行中にカメラを落として、壊してしまうケースもあるでしょう。飛行機で移動することが多い海外旅行では、スーツケースの破損というトラブルにもあうことも多いようです。
お支払い例
携行品損害
ハワイで観光中に、ビデオカメラを落として破損。
保険金支払額:約10万円
旅行事故緊急費用

海外旅行中に予期せぬトラブルに遭うことで、宿泊費や交通費、生活用品の購入費などの損害を負う場合があります。事故や盗難、紛失などさまざまなケースで損害を受ける可能性があるため、しっかり備えたいところでしょう。また、台風で予定していた飛行機が欠航になり、空港のホテルに1泊するといった場合も考えられます。予定よりも多くの費用がかかることで、海外旅行中に使えるお金が減ってしまいます。
お支払い例
航空機遅延
ニューヨークで出発便が6時間以上遅延したため空港近くのホテルに宿泊して翌日の便を待った。
保険金支払額:3万円(定額)(宿泊施設の客室料の場合)
3.海外旅行中の治療費に日本の健康保険や民間の医療保険は使えるの?
病気だけじゃなく、盗まれたり壊されたり、なんてことも考えないといけないんですね!
もちろん!実際海外では何が起こるかはわからないし、遭ってからでは遅いですよね?
事前に海外旅行保険をしっかりと検討しておくことで、安心して旅行ができるんですよ。
なるほど…。
でも保険って、健康保険とかもあるじゃないですか?これは使えないんですか?
そうですね。
健康保険や民間の医療保険の一部にもあることはあるので、次はそちらの説明をしましょうか。
海外旅行中に受けた治療に対して、健康保険が使えるのか気になりますよね。健康保険で補償が受けられるのかについて、詳しくみていきましょう。
健康保険の場合
健康保険には、海外療養費制度があります。海外旅行中に病気やケガで海外の医療機関を受診した際に、医療費の一部が払い戻しされます。支給額は、日本の医療機関に同じ症状で受診した際にかかる治療費から自己負担額を差し引いた金額です。自己負担額は、義務教育就学前の6歳までが2割、69歳までが3割、70-75歳は所得によって3割と2割に分かれます。75歳上は所得額によって3割と2割と1割となります。(2025年10月時点)
対象者別自己負担額
| 対象者 | 自己負担割合 | ||||||||
| 0歳~小学校就学前 | 2割 | ||||||||
| 小学校就学~69歳 | 3割 | ||||||||
| 70歳~74歳 | 一般 | 2割 | |||||||
| 一定以上の収入がある方(※1) | 3割 | ||||||||
| 75歳以上 | 一般 | 1割 | |||||||
| 一定以上の収入がある方(※1) | 2割 | ||||||||
| 現役並みに収入がある方(※2) | 3割 | ||||||||
※1 (1)(2)の両方に該当する場合
(1)同じ世帯の被保険者の中に課税所得が28万円以上のかたがいる。
(2)同じ世帯の被保険者の「年金収入」+「その他の合計所得金額」の合計額が以下に該当する。
・1人の場合は200万円以上
・2人以上の場合は合計320万円以上
※2 下記に該当する場合
同じ世帯の被保険者の中に課税所得が145万円以上のかたがいる場合
※一定の基準・要件を満たす場合、窓口負担割合が1割または2割になるケースがあります。
ただし、日本と海外では治療法や医療体制が異なるため、自己負担額を差し引いた額に対して健康保険からの支払金額が非常に少なくなる場合があります。また、日本でも自由診療扱いの治療は、健康保険の対象にならないため、払い戻しの対象にもなりません。また、日本の健康保険では認めていない治療もたくさんあるので、海外療養費制度があるから海外旅行保険が不要というわけではないのです
民間の医療保険の場合
それでは、民間の医療保険の場合は、海外でのトラブルに対応できるのか詳しくご紹介します。
まず、海外旅行中にかかった医療費に対する補償は、保険会社によって異なります。ただし、適用条件さえ満たせば、日本国内で医療保険を利用した場合と同じ条件で補償を受けられる傾向があります。
治療費を給付するための条件も保険会社で異なります。しかし、日本国内にある病院または患者を収容できる施設のある診療所と同等の医療施設における入院や手術を受けることを条件に定める保険会社が多いようです。
万が一に備えるには海外旅行保険がベター
健康保険では十分な給付を受けられず、民間の医療保険も利用はできますが、約款に基づいて支払われるため、海外の医療機関で受ける治療費には全く足りないという懸念もあります。やはり海外旅行に行くのであれば海外旅行保険で備えるのがベターです。海外旅行保険は、海外で起こり得るトラブルにしっかり対応するため、数百万円以上を上限とする治療・救援費用保険金や数千万円以上もの賠償責任保険、数十万円以上の携行品損害保険などを備えています。
海外旅行保険以外で、このようなトラブルに対応するには、複数の保険商品への加入が必要です。そのため、保険料が高くなってしまうことがデメリットといえるでしょう。頻繁に海外旅行に行くとしても、海外旅行保険のほうがお得にしっかりと備えられます。
4.海外旅行にいくなら海外旅行保険は必須!
先生!ありがとうございました!
結局、健康保険でもカバーしきれない部分がたくさんあるってことですよね?
そうですね。
海外旅行にいくのに海外旅行保険に入らないというのはありえないことが伝わったようでよかったです。
はい!
来月、家族で海外旅行にいくので、さっそく海外旅行保険の検討を始めます!
海外旅行に行くのであれば、海外旅行保険は加入しておくことをおすすめします。健康保険では、海外で起きたトラブルに十分に対応できず、結局は海外旅行を楽しめなくなる可能性があります。また、多額の医療費の請求で今後の生活に支障をきたす可能性も否めません。しかし、海外旅行保険に加入していれば、治療保険金や賠償責任保険、携行品損害保険金の他、日本語によるサポートなど充実した補償とサービスを受けられます。そのため、海外旅行の際には、是非、海外旅行保険の加入について検討をおすすめします。
ファイナンシャルプランナーによるコメント
海外旅行で訪れた国で治療を受ける場合、治療費を支払えることを証明するために海外旅行保険に加入しているのかを尋ねられます。海外旅行保険に加入していなくても、海外旅行保険が自動付帯されているクレジットカードをデポジットとして提示すれば、治療を受けられるケースもありますが、どちらもない場合、治療の拒否をされる可能性もあります。またクレジットカードに海外旅行保険が付帯されていると言っても、クレジットカードの補償だけでは十分とは言えないケースもありますし、そのクレジットカードで旅行代金を支払っていないと、補償が受けられない「利用付帯」が補償の条件となっているクレジットカードも多くなっています。海外旅行保険に入ると、金銭面でも安心なだけではなく、現地でのアクシデントに対して日本語サポートが受けられたりする点でも安心です。また入国する国によっては加入の証明を求められることもありますので、そのような国に渡航する場合には、事前に証明書(付保証明)の準備も忘れずに。

| 監修者 | 畠中 雅子 (はたなか まさこ) |
|---|---|
| Webサイト | ファイナンシャルプランナー 畠中雅子のミニチュアワールド見学ブログ+観光列車乗車ブログ |
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| プロフィール | ファイナンシャルプランナー(CFP®)。大学時代にフリーライター活動をはじめ、1992年にファイナンシャルプランナーになる。FP資格取得後は、数多くのメディアへの寄稿や監修業務。セミナー、相談業務などを行う。メディアへの掲載、登場回数は1万回を超えている。著書は「70歳からの人生を豊かにするお金の新常識」(高橋書店)ほか、70冊を超える。大学院在学中にソルベンシーマージンに関する論文を執筆したことから、保険分野の仕事も数多く手がけている。 |
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