火災保険の必要性
「自分の家では火の用心は万全だから大丈夫!」
「隣の家からのもらい火で燃えてしまったら損害賠償を請求するから大丈夫!」
という人は火災保険の契約は不要でしょうか?
いくら火の取扱いに気を使っていても限界があるものです。約15分に1件もの割合で火災が発生している社会において、自分だけが絶対に火災を起こさないとは言い切れません。また、隣家からのもらい火で自宅が消失してしまっても「失火の責任に関する法律」によって多くの場合は、火元の損害賠償責任が免除されることになっていますので、火元からの損害賠償を期待することはできません。
火事になる原因はどんなものが多い?
火事の原因はどんなものが多いでしょうか。
以下は消防庁が発表した、令和2年に実際に起きた火災の主な原因です。
建物火災の中でも住宅火災は54%を占めており、住宅火災の内訳は以下グラフのとおりとなります。
出火の原因は「コンロ」や「たばこ」が上位となり、コンロの火の消し忘れやたばこの不始末が火災の大きな原因となっていることが分かります。

※出典(2022年8月24日時点):消防庁防災情報室令和2年(1~12月)における火災の状況(確定値)について
ファイナンシャルプランナーによるコメント
火災保険は火災による家屋や家財への損害だけではなく、水災や風災、落雷、雪災、ひょう災などの自然災害によって発生した家屋や家財の損害を補償してくれる保険です。
実際に昨今では、大規模水害による保険金の支払い事故が増えるなど、火災以外の災害が発生した時に、火災保険からの保険金が生活再建を手助けするケースも増えています。
加えて、コンロの火の消し忘れや、たばこの火の不始末のような、日常生活の中で発生するうっかり事故が火災に発展し、火災保険からの保険金を受け取るケースも少なくありません。火災保険は、火災という言葉だけにとどまらないほど、幅広く、家屋廻りの事故を補償してくれているのです。
また、火災保険には損害賠償責任補償が付いているのが一般的で、第三者に対して、予期せぬ損害を負わせてしまったときにも補償が受けられます。日々の暮らしの中で起こり得るさまざまなアクシデントを、火災保険はカバーしてくれています。
お住まいの地域によって、水災や雪災のように災害リスクの発生の可能性や頻度は異なることもありますので、居住地の災害リスクを考慮しつつ、必要な補償が得られているのかを、契約更新ごとにきちんと確認しましょう。

監修者 | 畠中 雅子 (はたなか まさこ) |
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Webサイト | ファイナンシャルプランナー 畠中雅子のミニチュアワールド見学ブログ+観光列車乗車ブログ |
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プロフィール | ファイナンシャルプランナー(CFP®)。大学時代にフリーライター活動をはじめ、1992年にファイナンシャルプランナーになる。FP資格取得後は、数多くのメディアへの寄稿や監修業務。セミナー、相談業務などを行う。メディアへの掲載、登場回数は1万回を超えている。著書は「70歳からの人生を豊かにするお金の新常識」(高橋書店)ほか、70冊を超える。大学院在学中にソルベンシーマージンに関する論文を執筆したことから、保険分野の仕事も数多く手がけている。 |
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